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- 猫舌 - 基悠編。

「あつっ。」
石川は飲み込んだ味噌汁の熱さに眉を顰める
が、一度飲み込んだ物をどうする事も出来ず
取り合えず飲み込んだ。
『…皮がベロベロに…』
口内を火傷した石川は、火傷の痛みと格闘しながらの食事となった―


「悠さん。どうかしたんですか?」
部屋に帰ると岩瀬が心配そうに聞いてきた。
が、『味噌汁で火傷した』とは、言い出しにくい…

「なんでもないよ」
と、笑って誤魔化したが…


そしてベットで
「悠さん…」
「基寿…」
軽い口付けを交わしていたのだが…
岩瀬の舌が口内に侵入した時。

「んん!!」
思いっきり眉間にしわを寄せた石川は
思わず岩瀬から逃れた。

「悠さん…?」
「…ゴメン…。もう寝よう?」
そう言って、石川は布団にもぐりこんだ。
こうなっては岩瀬はどうしようもない…
訳も分からず、拒否られた岩瀬は軽く凹みながらの就寝となった。


翌朝―

「お早うございます。悠さん」
「…おはよう…」

-チュッ-と朝の挨拶が交わされて…

「んん!!!」
昨夜の二の舞を演じた2人。
「…悠さん…」
岩瀬は捨てられた犬のような目で石川を見る。
そんな目で見られた石川は…
渋々と理由を話すことになった

「…だから、昨夜の味噌汁で口の中火傷したんだよ…」
「…そう言ってくれればよかったのに…」
「だって…。なんか言いたなかったんだよ!!」
「…一晩、寝ても治らなかったんですね…」
「うん。だから…」
「…仕方ないですね…Drに薬でも」
「いらないから!」
「えー。早く治しましょうよ!」
「…大体、口の中の火傷に利く薬なんかないだろう?」
「Drなら知ってるかも。」
「…自然に治るよ…」
「ホントですか?」
「あぁ。大丈夫だ」
「…じゃあ…」


そんな会話がされたその日の昼食には―
熱々の“グラタン”が…

岩瀬は暫くの間、チョコット我慢の日々が続いたとか…?